正しい舞台化粧、ご存知ですか? ~ドーラン編その1~
2014年08月20日
舞台用化粧品は京都一の品揃えを誇る、京都 新京極の左り馬には、舞妓さんや役者さんなどプロの方、お稽古の発表会に出る方、演劇部の学生さん、コスプレや余興のメーク用品をお探しの方など、幅広い方がお買い物に来られます

お話を伺っていると、お稽古の先生や部活の先輩から代々引き継がれているのか、ボディ用のものをお顔に塗っていたり、下地不要なのに下地を使っていたり、といった使い方をされているケースが意外と多いことに驚かされます

舞台の規模にあわせた化粧品や目指す質感に仕上がる化粧品を選び、適量を正しい使い方で使うことが美しい舞台化粧のキホン


舞台化粧の美しさはベースの仕上がりで決まる!と言っても過言ではないくらい、ベースメークは大事なんです

というわけで、意外と知られていない舞台用ベースメークアイテムの特徴と正しい使い方を、当ブログでご紹介

不定期ではありますが、各種ご紹介していく予定なので、ぜひ参考にしてくだいね

今回は、三善(みつよし)の「グリースペイント」をご紹介します

左り馬で取り扱う舞台用ベースメークアイテムの中でも、昔からいちばん売れ続けている商品がこの「グリースペイント」

丸い容器に入った練り状のファンデーションで、いわゆる「ドーラン」とはコレのことを指します

◆ドーランの特徴は?◆
ドーランは、下地ナシで使用でき、カバー力が強く、豊富なカラーバリエーションが特徴のファンデーションです

1個800円(税抜)とリーズナブルで、少量でよく伸びるので、コストパフォーマンスもGood

ベースメークとして全体に塗るカラーだけでなく、ハイライトやチークとして使用できるカラーもあります

絵の具のように他のドーランと混ぜて、イメージ通りのカラーをつくることもできます

◆ドーランってどんな舞台に向いているの?◆
ドーランは、基本的にどんな舞台化粧にも対応できますが、一般的には日本舞踊、バレエ、ダンス、演劇、コスプレなどでよく使用されています

特に、きちんと照明設備の整っている舞台では、しっかりベースメークをつくっておかないと照明に負けて貧相になってしまうので、ドーランのカバー力が効果を発揮してくれます

余興やコスプレで白塗りをしたいという方も左り馬にはよく来られるのですが、ドーランが一番安価で扱いやすく失敗しないので、おすすめしております

どんな舞台化粧にも対応できますが、ドーランはカバー力が強いため、透明感や素肌感が出にくいので、映像やスチールの撮影に使用すると、ガッツリ塗ってるなぁ・・・という印象になりやすいです

撮影には、「スティックファンデーション」などの撮影向きのファンデーションが無難です

◆どの色を選べばいいの?◆
全32色とカラーバリエーションが豊富なので、どれを選べばいいのか迷いそうですが・・・
女性の標準色・・・24P(色白の方は23Pがおすすめ)
男性の標準色・・・27P(日焼け肌の方は30P以降の褐色がおすすめ)
を基準に、役柄や演目などに合わせて選びましょう

写真左が24P、写真右が27Pです

いずれも、大きな舞台で照明をしっかり浴びても肌の血色が飛ばないように、ややピンクがかった色になっています

蛍光灯の下ではなんだか赤すぎない?と不安になるかもしれませんが、舞台照明を浴びた途端にこの赤みが威力を発揮


手の甲の右半分に24Pを塗り、写真左が照明ナシ、写真右が照明アリの状態です

照明を浴びると、ピンクで血色が補正されて、艶やかなきれいな肌に

パッと明るく見え、舞台上で華やかな存在感を演出することができます

照明設備が整っていない舞台、コスプレなどの場合は、メディウムやオリーブを選ぶと、普段のメークに近い自然な肌になります

ちなみに、白塗りをする場合は、4番を選んでくださいね

◆ドーラン1個で何人分?◆
顔だけの使用なら、あずき粒2つ分の量でカバーできてしまうので、10人程度ならドーラン1個で十分まかなえます

適量を見極めるためにも、化粧ヘラやブラシのおしりなどでドーランを取ることをおすすめします

指で直接取ると量がわかりにくくなるだけでなく、品質劣化にも繋がります

お顔に塗るものなので、清潔に使うように心がけましょう

◆なぜ、ドーランには下地がいらないの?◆
これは、ドーラン自体に油性成分が多く含まれているため、下地を使うとドーランが肌の上で滑り、崩れの原因になってしまうからなのです

特に女性ならしっかり保湿してから化粧したくなるものですが、油性成分の多いファンデーションを塗る時は、肌をしっかり保湿してしまうと、肌の油分のせいで崩れやすくなってしまいます

長時間強い照明を浴び続けていると、汗もにじんできます

真夏の夜など、乳液やクリームをつけたあとに汗をかいてヌルヌルになってしまったことはありませんか?
舞台上では、この状態にさらにファンデーションが合わさるため、崩れにくくするためには、肌表面に油分のないすっぴんの方が安心なのです

でも下地ナシで直接塗るのには抵抗が・・・という方は、「フェース&ボディーローション」をコットンにふくませて、お顔全体をサッとふきとるように軽くなじませると、下地の代わりになります

まずは、ドーランの特徴をつかむことで、ご自身の目的に合うか、今までの使い方や選び方に間違いはなかったかを確認してみてくださいね

次回は、ドーランの正しい塗り方をご紹介いたします

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Posted by 左り馬スタッフ at 19:48│Comments(0)
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